browsingData

拡張機能がユーザーの閲覧中に蓄積したデータをクリアできるようにします。

browsingData API では、閲覧データは下記の型に分けられます。

  • browser cache (ブラウザーキャッシュ)
  • cookies
  • downloads (ダウンロードデータ)
  • history (履歴)
  • local storage (ローカルストレージ)
  • plugin data (プラグインのデータ)
  • saved form data (保存したフォームデータ)
  • saved passwords (保存したパスワード)

これらの型の組み合わせを削除するのに browsingData.remove() 関数を使用できます。それぞれのデータ型を削除する専用関数もあり、例えば removePasswords(), removeHistory() などです。

すべての browsingData.remove[X]() 関数は browsingData.RemovalOptions オブジェクトを取って、これをデータ削除のその他 2 つの側面を管理するのに使うことができます:

  • データ削除を過去どれだけ遡れるのか
  • 通常のウェブページか、ホストされたウェブアプリも含めてデータ削除するのかのいずれか。このオプションは Firefox ではまだサポートされていないことに注意してください。

最後に、この API の browsingData.settings() 関数で、ブラウザー組み込みの「履歴消去」機能の現在の設定値を取得できます。

この API を使うには、"browsingData" の API パーミッションが必要です。

browsingData.DataTypeSet

削除データの型を指定するオブジェクト。例えば、history, downloads, passwords, など

browsingData.RemovalOptions

データ削除するのにどれくらい以前に遡るのか、通常のウェブ閲覧/ホスト型アプリ/アドオンのどのデータを削除するのかを指定するオブジェクト。

メソッド

browsingData.remove()

指定された型の閲覧データを削除する

browsingData.removeCache()

ブラウザーキャッシュを消去する

browsingData.removeCookies()

cookies を削除する

browsingData.removeDownloads()

ダウンロード済みのファイルを削除する

browsingData.removeFormData()

保存されたフォームデータを消去する

browsingData.removeHistory()

ブラウザー履歴を消去する

browsingData.removeLocalStorage()

ウェブサイトが作成した local storage を消去する

browsingData.removePasswords()

パスワードを消去する

browsingData.removePluginData()

プラグインに関連するデータを消去する

browsingData.settings()

ブラウザーの「履歴消去」機能の現在の設定値を得る

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

Example extensions

メモ: この API は Chromium の chrome.browsingData API に基づいています。Microsoft Edge での実装状況は Microsoft Corporation から提供されたものであり、ここでは Creative Commons Attribution 3.0 United States License に従っています。