runtime.lastError
この値は、コールバック関数のある非同期 API でエラーメッセージを伝える時に使われます。拡張機能のコールバックベースの API を使っている時に便利です。
プロミスベースの API を使っている時にはこのプロパティは必要ありません。代わりにプロミスへエラーハンドラーを渡してください。
js
const gettingCookies = browser.cookies.getAll();
gettingCookies.then(onGot, onError);
runtime.lastError
プロパティは、呼び出し元へ伝える必要のあるエラーを非同期関数が持っている時に設定されます。
lastError
が設定されるかもしれない非同期関数を呼び出すなら、関数の結果を扱う時にエラーチェックが期待されます。 lastError
が設定されてコールバック関数内でエラーチェックしなかった場合、エラーが発生します。
構文
js
let myError = browser.runtime.lastError; // null or Error object
値
例
Cookie を設定して、 Cookie の内容を出力するかエラーを伝えるコールバックを使う例です。
js
function logCookie(c) {
if (browser.runtime.lastError) {
console.error(browser.runtime.lastError);
} else {
console.log(c);
}
}
browser.cookies.set({ url: "https://developer.mozilla.org/" }, logCookie);
同じ処理内容ですが、 setCookie()
の結果を扱うプロミスを使う例です。
js
function logCookie(c) {
console.log(c);
}
function logError(e) {
console.error(e);
}
const setCookie = browser.cookies.set({
url: "https://developer.mozilla.org/",
});
setCookie.then(logCookie, logError);
メモ: runtime.lastError
は extension.lastError
のエイリアスです。 2 つはセットになっており、どちらかだけを確認すればよいです。
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
Example extensions
メモ:
この API は Chromium の chrome.runtime
API に基づいています。また、このドキュメントは runtime.json
における Chromium から作成されています。