PerformanceResourceTiming.nextHopProtocol
Baseline Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since September 2017.
nextHopProtocol
は読み取り専用プロパティで、リソースを取得するために使用されるネットワークプロトコルを表す ALPN プロトコル ID (RFC7301) で識別される文字列です。
プロキシーが使用されている場合、トンネル接続が確立されていると、このプロパティはトンネリングプロトコルの ALPN プロトコル ID を返します。それ以外の場合、このプロパティはプロキシーへの最初のホップの ALPN プロトコル ID を返します。
値
nextHopProtocol
プロパティは、以下の値を取ります。
- リソースを取得するために使用されるネットワークプロトコルを表す ALPN プロトコル ID (RFC7301) で識別される文字列。よくある値は次の通りです。
"http/0.9"
"http/1.0"
"http/1.1"
"h2"
"h2c"
"h3"
- リソースがオリジン間リクエストで、HTTP の
Timing-Allow-Origin
ヘッダーが使用されていない場合は空文字列。
例
HTTP/2 も HTTP/3 も使用していないリソースを記録
nextHopProtocol
プロパティを使用すると、HTTP/2 や HTTP/3 プロトコルを使用しないリソースを確認することができます。
PerformanceObserver
を使用した例です。このオブジェクトは、新しい resource
パフォーマンス項目がブラウザーのパフォーマンスタイムラインに記録されると、それを通知します。オブザーバーが作成される前の項目にアクセスするために buffered
オプションを使用します。
const observer = new PerformanceObserver((list) => {
list.getEntries().forEach((entry) => {
const protocol = entry.nextHopProtocol;
if (protocol && !(protocol === "h2" || protocol === "h3")) {
console.log(`${entry.name} uses ${protocol}.`);
}
});
});
observer.observe({ type: "resource", buffered: true });
Performance.getEntriesByType()
を使用した例です。このメソッドを呼び出した時点でブラウザー上のパフォーマンスタイムラインに存在する resource
パフォーマンス項目のみを表示します。
const resources = performance.getEntriesByType("resource");
resources.forEach((entry) => {
const protocol = entry.nextHopProtocol;
if (protocol && !(protocol === "h2" || protocol === "h3")) {
console.log(`${entry.name} uses ${protocol}.`);
}
});
オリジン間のネットワークプロトコル情報
nextHopProtocol
プロパティの値が空文字列である場合、そのリソースはオリジン間リクエストである可能性があります。オリジン間のタイミング情報を見るためには、HTTP の Timing-Allow-Origin
レスポンスヘッダーを設定する必要があります。
例えば、https://developer.mozilla.org
にタイミングリソースを見ることを許可するには、オリジン間リソースで次のものを送信する必要があります。
Timing-Allow-Origin: https://developer.mozilla.org
仕様書
Specification |
---|
Resource Timing # dom-performanceresourcetiming-nexthopprotocol |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser