Object.is()
Object.is()
は静的メソッドで、 2 つの値が同一値であるかどうかを判定します。
試してみましょう
構文
js
Object.is(value1, value2)
引数
返値
論理値で、 2 つの引数が同一値であるかどうかを表します。
解説
Object.is()
は 2 つの値が同一値であるかどうかを判定します。2 つの値が以下の規則の一つに当てはまる場合に同一となります。
-
どちらも
undefined
-
どちらも
null
-
どちらも
true
かどちらもfalse
-
どちらも同じ文字群が同じ順で並ぶ同じ長さの文字列
-
どちらも同じオブジェクト(すなわち両方の値がメモリー内の同じオブジェクトを参照)
-
どちらも同じ数値の長整数
-
どちらも同じシンボル値のシンボル
-
どちらも数で、
Object.is()
は ==
演算子と等価ではありません。==
演算子は等価性比較の前に(同じ型でなければ)両辺に対して様々な型変換を適用します(結果、例えば "" == false
は true
と評価されます)が、Object.is()
は両辺どちらの値にも型変換を行いません。
また、Object.is()
は ===
演算子とも同じでもありません。Object.is()
と ===
の唯一の違いは、符号付きのゼロと NaN
の扱です。===
演算子は(そして ==
演算子も)数値 -0
と +0
は同じものとして扱う一方、NaN
は異なるものとして扱います。
例
Object.is() の使用
js
// ケース 1: === を用いるのと同じ結果になる評価式
Object.is(25, 25); // true
Object.is("foo", "foo"); // true
Object.is("foo", "bar"); // false
Object.is(null, null); // true
Object.is(undefined, undefined); // true
Object.is(window, window); // true
Object.is([], []); // false
const foo = { a: 1 };
const bar = { a: 1 };
const sameFoo = foo;
Object.is(foo, foo); // true
Object.is(foo, bar); // false
Object.is(foo, sameFoo); // true
// ケース 2: 符号付きのゼロ
Object.is(0, -0); // false
Object.is(+0, -0); // false
Object.is(-0, -0); // true
// ケース 3: NaN
Object.is(NaN, 0 / 0); // true
Object.is(NaN, Number.NaN); // true
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-object.is |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser