Set.prototype.difference()
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difference()
は Set
インスタンスのメソッドで、集合を一つ受け取り、この Set に含まれており、与えられた集合に含まれない要素を含む新しい Set を返します。
構文
js
difference(other)
引数
返値
新しい Set
オブジェクトで、この Set に含まれる要素で、other
集合には含まれない要素が入ったものです。
解説
数学的な記法では、差 (difference) は次のように定義されます。
ベン図を使うとこうなります。
difference()
は、Set 風オブジェクトを other
引数として受け入れます。this
は、ユーザーコードを呼び出すことなく、this
オブジェクトに格納されているデータに直接アクセスするため、実際の Set
インスタンスであることが要求されます。その後、その動作は this
と other
のサイズに依存します。
this
の中の要素がother.size
よりも多かった場合、other
をkeys()
メソッドを呼び出すことで走査し、this
の中のすべての要素のうちother
にない要素で新しい Set を構築します。- そうでなければ、
this
の要素を走査し、this
の要素e
のうち、other.has(e)
が偽値を返すすべてを含む新しい Set を構築します。
返される Set の要素の順序は、this
の順序と同じです。
例
difference() の使用
次の例では、奇数(10 未満)と完全平方(10 未満)の集合の差を計算します。結果は、完全平方ではない奇数の集合となります。
js
const odds = new Set([1, 3, 5, 7, 9]);
const squares = new Set([1, 4, 9]);
console.log(odds.difference(squares)); // Set(3) { 3, 5, 7 }
仕様書
Specification |
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Set methods # sec-set.prototype.difference |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser