handler.get()
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handler.get()
は、オブジェクトの [[Get]]
内部メソッドに対するトラップです。プロパティアクセサーなどの操作で使用されます。
試してみましょう
構文
js
new Proxy(target, {
get(target, property, receiver) {
}
})
引数
次の引数が get()
メソッドに渡されます。 this
はハンドラーにバインドされます。
target
-
ターゲットオブジェクトです。
property
-
プロパティの名称を表す文字列または
Symbol
です。 receiver
-
this
値はゲッター用です。Reflect.get()
を参照してください。これは通常、プロキシー自身か、プロキシーを継承するオブジェクトです。
返値
get()
メソッドはどんな値でも返すことができます。
解説
介入
このトラップは下記の操作に介入できます。
- プロパティアクセス:
proxy[foo]
とproxy.bar
Reflect.get()
他にも、[[Get]]
内部メソッドを呼び出すあらゆる操作に介入できます。
不変条件
プロキシーの内部メソッド [[Get]]
は、ハンドラー定義が以下の不変条件のいずれかに違反している場合、 TypeError
が発生します。
- このプロパティで報告される値は、ターゲットオブジェクトのプロパティが書き込み不可かつ構成不可の自身で所有するデータプロパティである場合、対応するターゲットオブジェクトのプロパティの値と同じでなければなりません。つまり、
Reflect.getOwnPropertyDescriptor()
が、target
のプロパティに対してconfigurable: false, writable: false
を返した場合、トラップは、target
のプロパティ記述子のvalue
属性と同じ値を返さなければなりません。 - 対応するターゲットオブジェクトプロパティが、undefined ゲッターを持つ構成不可な自身のアクセサープロパティである場合、プロパティに対して報告される値は
undefined
でなければなりません。つまり、Reflect.getOwnPropertyDescriptor()
が、target
のプロパティに対してconfigurable: false, get: undefined
を返す場合、トラップはundefined
を返す必要があります。
例
プロパティ値の取得のトラップ
次のコードではプロパティ値の取得をトラップします。
js
const p = new Proxy(
{},
{
get(target, property, receiver) {
console.log(`called: ${property}`);
return 10;
},
},
);
console.log(p.a);
// "called: a"
// 10
次のコードでは不変条件に違反します。
js
const obj = {};
Object.defineProperty(obj, "a", {
configurable: false,
enumerable: false,
value: 10,
writable: false,
});
const p = new Proxy(obj, {
get(target, property) {
return 20;
},
});
p.a; // TypeError is thrown
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-proxy-object-internal-methods-and-internal-slots-get-p-receiver |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser