グローバル属性
グローバル属性は、すべての MathML 要素で共通の属性です。これらはすべての要素に使用することができますが、一部の要素には効果がないことがあります。
グローバル属性はすべての MathML要素 に指定することができます。すなわち、たとえそれらの要素を使用することが、その文書が MathML に準拠しなくなったとしても、標準外の要素はこれらの属性を許可しなければなりません。
基本的な MathML のグローバル属性に加え、以下のグローバル属性も存在します。
グローバル属性の一覧
class
-
要素のクラスの空白区切りのリスト。クラスによって、CSS や JavaScript はクラスセレクターや、
Document.getElementsByClassName()
メソッドのような関数を通して、特定の要素を選択してアクセスすることができます。 data-*
-
MathML と DOM 表現との間でスクリプトが使用する独自の情報を交換することができるようにする、カスタムデータ属性と呼ばれる属性のクラスを形成します。このようなカスタムデータはすべて、属性が設定されている要素の
MathMLElement
インターフェイスを通して利用できます。HTMLElement.dataset
プロパティは、それらにアクセスします。 dir
-
MathML 要素の書字方向を示す列挙属性。取ることができるのは以下の値です。
ltr
は left to right を意味しており、左から右へ数式を表示するために使用します(例:イギリスやモロッコスタイル)rtl
は right to left を意味しており、右から左に数式を表示するために使用します(例:マグレブやマッハレックスタイル)
displaystyle
:-
論理値で、要素の math-style を設定します。
true
:normal
を意味します。false
:compact
を意味します。
id
-
文書内で固有の識別子 (ID) を定義します。その目的は、(フラグメント識別子を使用して)リンクしたり、スクリプトを実行したり、(CSS を使用して)スタイル設定したりするときに要素を識別することです。
mathbackground
-
要素の背景色です。
mathcolor
-
要素の色です。
mathsize
-
要素の font-size として使用される
<length-percentage>
です。 nonce
-
コンテンツセキュリティポリシーが指定されたフェッチを許可するかどうかを決定するために使用できる暗号化ノンス(「一度だけ使用する番号」)です。
scriptlevel
-
要素の math-depth を指定します。受け入れられる値と地図は scriptlevel ページを参照してください。
style
-
要素に適用するCSSスタイル設定を格納します。スタイルは別個のファイルで定義することを推奨します。この属性と
<style>
要素の主な目的は、例えばテストのため、すばやくスタイル設定ができるようにすることです。 tabindex
-
要素が入力フォーカスを受け取ることができるかどうか(focusable であるかどうか)、順次キーボードナビゲーションに参加するかどうか、参加する場合はどの位置かを示す整数属性です。いくつかの値を取ることができます。
- 負の値 は、その要素がフォーカス可能であるべきであるが、キーボードナビゲーションによって順次到達可能であってはならないことを意味しています。
0
はその要素がフォーカス可能で、キーボードナビゲーションで順次到達可能であることを意味しますが、その相対的な順序はプラットフォームの規約によって定義されます。- 正の値 は、要素がフォーカス可能で、順次キーボードナビゲーションで到達可能であることを意味します。要素がフォーカスされる順序は、 tabindex の増加値です。複数の要素が同じ tabindex を共有する場合、それらの相対順序は文書内の相対位置に従います。
仕様書
Specification |
---|
MathML Core # dfn-mathsize |
MathML Core # dfn-scriptlevel |
MathML Core # dfn-displaystyle |
MathML Core # dfn-mathbackground |
MathML Core # dfn-mathcolor |
MathML Core # dfn-dir |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser
関連情報
Element
インターフェイスで、ほとんどのグローバル属性を問い合わせることができます。