Firefox 114 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 114 の変更点をまとめています。Firefox 114 は、米国時間 2023 年 6 月 6 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
開発者ツール
- アクセシビリティ調査ツール が、要素の ARIA ロールを正しく表示しない不具合を修正しました。これは、landmark ロール の表示に影響します。 ARIA にマッピングできないロールは、Gecko の内部ロール名を使用します (Firefox bug 1572512)。
HTML
変更なし。
CSS
:lang()
擬似クラスで、言語コードのマッチングに接頭辞マッチング方式に代わって、文字列マッチング方式 (*
ワイルドカードを含む) を使用するようになりました。 また、複数の言語にマッチする、カンマ区切りの言語リストをサポートしました (Firefox bug 1121792)。- 文字を記号に置き換えることができる、-webkit-text-security プロパティをサポートしました。このプロパティを使用して、伏せ字の表現を制御できます (Firefox bug 1826629)。
calc()
関数内で、定数infinity
およびNaN
をサポートしました (Firefox bug 1830759)。
JavaScript
- ワーカー で ECMAScript モジュール の読み込みをサポートしました。
Worker
およびSharedWorker
コンストラクター で{type: "module"}
オプションを指定すると、ワーカーにモジュールを読み込めます。 また、import
およびimport()
を使用して、ワーカースクリプトへ静的および動的にモジュールをインポートできます (Firefox bug 1812591)。 - ワークレット で、ECMAscript/JavaScript モジュール を静的にインポートする
import
が使用可能になりました (Firefox bug 1812591)。
SVG
image
およびfeImage
要素でcrossorigin
属性をサポートしました (Firefox bug 1240357)。
API
-
Window.print()
が Android 版 Firefox で印刷ダイアログを開くようになり、現行の文書を印刷できるようになりました (Firefox bug 1809922)。 -
WebTransport API をサポートしました。
WebTransport
、WebTransportBidirectionalStream
、WebTransportDatagramDuplexStream
、WebTransportReceiveStream
、WebTransportDatagramDuplexStream
、WebTransportError
インターフェイスをサポートしています。 詳しくは Firefox bug 1692754、Firefox bug 1818754、Firefox bug 1791835 をご覧ください。 -
@import
アットルール を使用するときに指定したsupports()
条件を取得する、CSSImportRule.supportsText
が使用可能になりました (Firefox bug 1829590)。
DOM
変更なし。
Media、WebRTC、Web Audio
変更なし。
廃止
- 非推奨かつ非標準の
mozImageSmoothingEnabled
プロパティを完全に削除しました。 スケーリングされた画像の平滑化については、imageSmoothingEnabled
プロパティをご覧ください (Firefox bug 1228850)。
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
input.performActions
およびinput.releaseActions
コマンドをサポートしました。これらは、ウェブページ上の要素と対話するユーザー入力のエミュレーションに使用できます。Marionette と同様に、WebDriver の仕様で利用できるすべての入力ソースkey
、pointer
、wheel
をサポートしています (Firefox bug 1832380)。- ブラウザー対クライアントの独自のメッセージをサポートしました。過去に
script.addPreloadScript
でインストールしたスクリプトからscript.message
イベントを発信できます (Firefox bug 1824187)。 script.evaluate
およびscript.callFunction
で、RemoteValue
のシリアライズを設定するための引数serializationOptions
をサポートしました (Firefox bug 1824953)。script.evaluate
およびscript.callFunction
コマンドで、拒否されたプロミスのスタックトレースが含まれず、また例外の詳細情報を適切に構築しない不具合を修正しました (Firefox bug 1829630)。browsingContext.domContentLoaded
およびbrowsingContext.load
イベントで、ページで<base>
メタタグを定義した場合にurl
が正しく報告されない不具合を修正しました (Firefox bug 1825634)。
Marionette
WebDriver:GetComputedRole
コマンドが、正しい WAI-ARIA ロールを返さない不具合を修正しました (Firefox bug 1822112)。- 同じ
WebDriver:ElementSendKeys
コマンドで修飾キーを再び使用したときに、修飾キーがリセットされない不具合を修正しました (Firefox bug 1776190)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
廃止
- Manifest V3 拡張機能で、
action
、options_ui
、page_action
、sidebar_action
マニフェストキーのbrowser_style
を非推奨にしました (Firefox bug 1827910)。Manifest V3 拡張機能のbrowser_style
からの移行に関する情報は、Manifest v3 migration をご覧ください。
過去のバージョン
- Firefox 113 for developers
- Firefox 112 for developers
- Firefox 111 for developers
- Firefox 110 for developers
- Firefox 109 for developers
- Firefox 108 for developers
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers