Firefox 22 for developers
Gecko 22 を搭載した Firefox 22 は米国時間 2013 年 6 月 25 日にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 22 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
- HTML5 の
<data>
要素を実装しました (Firefox バグ 839371)。 <input>
要素のrange
ステート (<input type="range">
) を実装しました。設定dom.experimental_forms_range
で制御されており、現在は Nightly および Aurora チャンネルのみ既定で有効にしています (Firefox バグ 841948).- Web component 仕様の一部である
<template>
要素をサポートしました (Firefox バグ 818976)。
JavaScript
- Asm.js の最適化が有効になり、パフォーマンス向上のために C/C++ アプリケーションを JavaScript のサブセットにコンパイルすることが可能になります。
- ES6 の Arrow Function 構文を実装しました (Firefox バグ 846406)。
- 新しい Object.is 関数が追加されました (Firefox バグ 839979)。
DOM
XMLHttpRequest
のmultipart
プロパティおよびXMLHttpRequest
のmultipart/x-mixed-replace
レスポンスのサポートを削除しました。これは Gecko だけの機能であり、標準化されませんでした。Server-Sent Events、Web Sockets、あるいは progress イベントをもとにresponseText
を調べることを、代わりに使用できます。- Web Notifications をサポートしました (Firefox バグ 782211)。
FormData
のappend
メソッドが、省略可能な第 3 引数filename
を受け入れるようになりました (Firefox バグ 690659)。Node.isSupported
を削除しました (Firefox バグ 801562)。Node.setUserData
およびNode.getUserData
を web content 向けには削除、chrome content 向けには非推奨としました (Firefox バグ 842372)。- 仕様書で求められたため、
Element.attributes
プロパティをNode
から移転しました (Firefox バグ 844134)。 - Ambient Light Events の Mac OS X バックエンドを実装しました。
- ローカルネームが
<bgsound>
、<multicol>
および<image>
である HTML ネームスペースの要素は、HTMLSpanElement
インターフェイスを実装しません。<bgsound>
および<multicol>
はHTMLUnknownElement
を、<image>
はHTMLElement
を実装します。 NodeIterator.detach
は何も行わないようになりました (Firefox バグ 823549)。BlobEvent
インターフェイスを実装しました (Firefox バグ 834165)。- それぞれ
HTMLMediaElement.crossOrigin
およびHTMLInputElement.inputMode
の仕様に合致させるため、HTMLMediaElement.crossorigin
プロパティおよびHTMLInputElement.inputmode
プロパティを削除しました (Firefox バグ 847370 および Firefox バグ 850346)。 - WebRTC: Media Stream API および Peer Connection API をデフォルトでサポートします。
- Web Components:
Document.register
メソッドを実装しました (Firefox バグ 783129)。
CSS
- CSS Flexbox layout をデフォルトで有効にしました (Firefox バグ 841876)。
- 仕様書の変更に従って、
min-width
およびmin-height
の初期値を flexbox アイテムでも0
に戻しました (Firefox バグ 848539)。 - CSS 条件文 (
@supports
およびCSS.supports
) をデフォルトで有効にしました (Firefox バグ 855455)。 background
短縮プロパティでbackground-clip
およびbackground-origin
プロパティをサポートしました (Firefox バグ 570896)。
アドオン開発者と Mozilla 開発者向けの変更点
nsITreeView
のメソッドnsITreeView.getCellProperties
、nsITreeView.getColumnProperties
およびnsITreeView.getRowProperties
から、引数properties
を削除しました。これらのメソッドは空白で区切られたプロパティ名の文字列を返すようになります。(Firefox バグ 407956)inIDOMUtils.getCSSPropertyNames
メソッドを実装しました。これはサポートしているすべての CSS プロパティ名を返します。- さらなる変更点については こちら (日本語訳) をご覧ください。
Firefox 開発ツール
- フォントインスペクターが、コンピューター内のどのフォントがページに適用されているかを表示します。
- ハイライト表示によるフィードバックで、ページのどの領域がいつ再描画されたかを示します。
- 開発ツールをブラウザーの下側だけでなく、右側にもドッキング可能になりました。
- 開発ツール内の一部ペインを XUL から HTML に切り替えました。例えば CSS ルールビューアは、
cssruleview.xul
ではなく chrome://browser/content/devtools/cssruleview.xhtml になりました。load listener を読み込んでこれらの HTML ドキュメントを変更するには、ペインの機能を拡張するために直接オーバーレイを追加するのではなく、外側の XUL ドキュメントにオーバーレイやスクリプトを追加します。 - デバッガで、スタックトレースが上側にパンくずリストのように表示されるようになりました。またスクリプト一覧がパネルの左側に表示されるようになりました。
関連情報
バージョン
- Firefox 21 for developers
- Firefox 20 for developers
- Firefox 19 for developers
- Firefox 18 for developers
- Firefox 17 for developers
- Firefox 16 for developers
- Firefox 15 for developers
- Firefox 14 for developers
- Firefox 13 for developers
- Firefox 12 for developers
- Firefox 11 for developers
- Firefox 10 for developers
- Firefox 9 for developers
- Firefox 8 for developers
- Firefox 7 for developers
- Firefox 6 for developers
- Firefox 5 for developers
- Firefox 4 for developers
- Firefox 3.6 for developers
- Firefox 3.5 for developers
- Firefox 3 for developers
- Firefox 2 for developers
- Firefox 1.5 for developers