Firefox 67 for developers
Firefox 67 は、米国時間 2019 年 5 月 21 日 にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 67 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
開発者ツール
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デバッガーの更新:
- カラムブレークポイント で、デバッガーに一時停止させたい行の特定の箇所 (またはカラム) を選択できます (Firefox バグ 1528417)。
- ログポイント で、コードの実行を一時停止したりコードを変更することなく、実行中に特定の情報をコンソールに記録できます。
- マップスコープ機能 で、元のソースの編集を表示できます。
- デバッガーで、worker のスレッドを直接デバッグできます。
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ウェブコンソール の更新:
- キーボードを使用して、コンソールの詳細情報を移動できます (Firefox バグ 1424159)。
- macOS では Cmd + K で、コンソールの内容を消去するようになりました (Firefox バグ 1532939)。
- ユーザーがコンソールの出力を消去するとき、エラーメッセージのキャッシュも消去するようになりました (Firefox バグ 717611)。
- import を使用して、既存のモジュールを現在のページにインポートできるようになりました (Firefox バグ 1517546)。
- ユーザーが リンクの場所をコピー できるコマンドを、コンテキストメニューに追加しました (Firefox バグ 1457111)。
- コンソール内のリンクをクリックしたときの動作が、content ウィンドウの場合と同じになりました (Firefox バグ 1466040)。
- コンソールでコードファイルへのリンクをクリックすると、デバッガーが把握しているファイルであればデバッガーに移動するようになりました (Firefox バグ 1447244)。
- ユーザーがコンソールの内容をフィルタリングしたとき、フィルターをクリアするアイコンをテキストボックスに表示するようになりました (Firefox バグ 1525821)。
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ネットワークモニター の改良:
- ネットワークモニターの ヘッダー パネルで、既知のトラッカーに関するリソースの通知を表示するようになりました (Firefox バグ 1485416)。
- ネットワークモニターの 要求の列 で、表示する列や列の並べ替えを制御できます。このコンテキストメニューに、リストの並べ替えをリセットするコマンドを追加しました (Firefox バグ 1454962)。
- ネットワークモニターで、作業しやすいように 列の幅を変更する ことが可能になりました (Firefox バグ 1358414)。
廃止
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以下の開発ツールのパネルを削除しました (詳しくは Deprecated tools をご覧ください):
- Canvas デバッガー (Firefox バグ 1403938)
- シェーダーエディター (Firefox バグ 1342237)
- WebAudio エディター(Firefox バグ 1403944)
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以下の開発ツールのパネルを非推奨にしました (詳しくは Deprecated tools をご覧ください):
- WebIDE (Firefox バグ 1539462)
- Connect... ページ (Firefox バグ 1539462)
HTML
autocomplete="new-password"
を設定した<input>
要素は、過去に保存したパスワードのオートコンプリートを行わないようになりました (Firefox バグ 1119063)。
CSS
revert
キーワードを実装しました (Firefox バグ 1215878)。word-break
プロパティの値break-word
をサポートしました (Firefox バグ 1296042)。prefers-color-scheme
メディア特性をサポートしました (Firefox バグ 1494034)。- 巨大なカーソルを使用するマルウェアの可能性を軽減するため、サイズが 32px より大きい独自
cursor
は許可しません (Firefox バグ 1445844)。
廃止
- 独自仕様である
-moz-binding
プロパティを、chrome およびユーザーエージェントのスタイルシートしか使用できないように制限しました (Firefox バグ 1523712)。
SVG
変更なし。
JavaScript
String.prototype.matchAll
を実装して、デフォルトで有効にしました (Firefox バグ 1435829、Firefox バグ 1531830)。- 動的なモジュールの
import()
の提案のサポートを、デフォルトで有効にしました (Firefox バグ 1517546)。 - シバン構文 の提案を実装しました (Firefox バグ 1519097)。
API
DOM
Response.statusText
の既定値が""
になりました (Firefox バグ 1508996)。Document.requestStorageAccess
で、拒否される呼び出しに対するユーザーの行動も、許可される場合と同様に保存するようになりました (Firefox バグ 1522912)。
DOM イベント
- CSS トランジション (Firefox バグ 1530239) およびアニメーション (Firefox バグ 1531605) のイベントが、無効な要素 (例えば form) でも発生するようになりました。
InputEvent.data
およびInputEvent.dataTransfer
を実装しました (Firefox バグ 998941)。InputEvent.inputType
の値insertFromPasteAsQuotation
をサポートしました (Firefox バグ 1532527)。
Workers/Service workers
WorkerGlobalScope.importScripts()
でインポートしたスクリプトで、厳密な MIME type の確認を強制するようになりました (Firefox バグ 1514680)。
メディア、Web Audio、WebRTC
- The AV1 動画コーデック を Linux でサポートしました。
- dav1d が AV1 の既定のメディアデコーダーになりました (Firefox バグ 1533742 および Firefox バグ 1535038 をご覧ください)。
- 新しいトラックを追加するためストリームを指定せずに
RTCPeerConnection.addTrack()
を呼び出したとき、予期するとおりに動作するようになりました。ストリームがないトラックをコネクションに追加します。それぞれのピアは、トラックとストリームの関係を管理する責任を持ちます (Firefox バグ 1231414)。 MediaDeviceInfo.groupId
プロパティを実装しました (Firefox バグ 1213453)。これは Firefox 39 から存在していましたが、実際は関連するデバイスを同じグループ ID に集めていませんでした。RTCIceCandidate.usernameFragment
プロパティを実装しました (Firefox バグ 1490658)。VTTCue
オブジェクトのpositionAlign
プロパティでcenter
ではなくauto
を既定値として使用するように、WebVTT を修正しました。キューボックスの配置が、内部のテキストの配置に合うようになります (Firefox バグ 1528420)。
Canvas と WebGL
EXT_float_blend
WebGL 拡張をデフォルトで有効にしました (Firefox バグ 1535808)。
廃止
- 非推奨の
ShadowRoot.getElementsByTagName
、ShadowRoot.getElementsByTagNameNS
、ShadowRoot.getElementsByClassName
プロパティ (Shadow DOM v0 の一部) を削除しました (Firefox バグ 1535438)。 - モバイル端末を検出するためにタッチ機能のサポート状況を使用するウェブサイトとの互換性を向上するため、デスクトップ版で
document.createEvent("TouchEvent")
、document.createTouch()
、document.createTouchList()
、およびontouch*
イベントハンドラープロパティを無効にしました (Firefox バグ 1412485)。このような場合は、タッチスクリーンを持つラップトップ PC でウェブサイトが誤った、または予期せぬ動作をしていました。
セキュリティ
- Notifications が 安全なコンテキスト に限り使用可能になりました (Firefox バグ 1429432)。
<iframe>
で、外部プロトコル URL の読み込みをブロックするようになりました (Firefox バグ 1527882)。
WebDriver conformance (Marionette)
API の変更点
WebDriver:SendAlertText
が WebDriver 仕様書 に適合しました (Firefox バグ 1502360)。
バグ修正
- プラットフォーム間の
focus
関係の不一致を理由として、WebDriver:NewWindow
がタイムアウトしないようになりました (Firefox バグ 1523234)。
その他
WebDriver:ExecuteScript
およびWebDriver:ExecuteAsyncScript
が内部でPromises
を使用するようになりました (Firefox バグ 1398095)。WebDriver:NewSession
が、機能オブジェクトの一部として Firefox のBuildID
文字列を返すようになりました (Firefox バグ 1525829)。
アドオン開発者向けの変更点
API の変更点
の値を変更するためにBrowserSetting
proxy.settings.set()
メソッドを使用すると、拡張機能がユーザーからプライベートウィンドウへのアクセスを許可されている場合を除いて、例外が発生するようになりました (Firefox バグ 1525447)。
マニフェストの変更点
- プライベートブラウジングのウィンドウやタブにおける拡張機能の動作を定義する、incognito マニフェストキーを追加しました (Firefox バグ 1511636)。
toolbar_field_highlight
で、URL バーで現在選択されている文字列を示すために使用する背景色を設定できます (Firefox バグ 1450114)。toolbar_field_highlight_text
で、URL バーで現在選択されている文字列を示すために使用する文字色を設定できます (Firefox バグ 1450114)。
関連情報
過去のバージョン
- Firefox 66 for developers
- Firefox 65 for developers
- Firefox 64 for developers
- Firefox 63 for developers
- Firefox 62 for developers
- Firefox 61 for developers
- Firefox 60 for developers
- Firefox 59 for developers
- Firefox 58 for developers
- Firefox 57 for developers
- Firefox 56 for developers
- Firefox 55 for developers
- Firefox 54 for developers
- Firefox 53 for developers
- Firefox 52 for developers
- Firefox 51 for developers
- Firefox 50 for developers
- Firefox 49 for developers
- Firefox 48 for developers
- Firefox 47 for developers
- Firefox 46 for developers
- Firefox 45 for developers
- Firefox 44 for developers
- Firefox 43 for developers
- Firefox 42 for developers
- Firefox 41 for developers
- Firefox 40 for developers
- Firefox 39 for developers
- Firefox 38 for developers
- Firefox 37 for developers
- Firefox 36 for developers