Firefox 37 for developers
Firefox 37 は、米国時間 2015 年 3 月 31 日にリリースされました。このページでは、開発者に影響する Firefox 37 の変更点をまとめています。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
開発者ツール
CSS
display
: contents
をデフォルトで有効にしました (Firefox バグ 1102374 および Firefox バグ 1105369)。- CSS マルチカラムレイアウトが、
display
: table-caption
を適用した要素で動作するようになりました (Firefox バグ 1109571)。 - テーブルセルの相対配置 (
position
: relative
) を実装しました (Firefox バグ 35168)。 - Quirks モードで、
empty-cells
の動作を削除しました。Standard モードと同様に、デフォルトがshow
になります (Firefox バグ 1020400)。
HTML
- リンクを新しいタブで開く場合でも、
<a rel="noreferrer">
が機能するようになりました (Firefox バグ 1031264)。 <input accept>
で、'.'
の後に拡張子を記載する形式を受け入れるようになりました。これを指定するとファイル選択ダイアログをユーザーに提示するとき、指定した拡張子でフィルターします (Firefox バグ 826176)。
JavaScript
-
Map
、Set
、WeakMap
、WeakSet
コンストラクターは、引数 iterable で値 null を無視するようになりました (Firefox バグ 1092538)。 -
Map
、Set
、WeakMap
、WeakSet
コンストラクターで、モンキーパッチを使用したprototype.set
またはprototype.add
をサポートしました (Firefox バグ 804279)。 -
非標準の
String.prototype.quote()
メソッドを削除しました (Firefox バグ 1103181)。 -
RegExp.prototype.flags
プロパティを実装しました (Firefox バグ 1108467)。 -
Array
のメソッドのいくつかを、Typed Array にも実装しました:every()
およびsome()
メソッド (Firefox バグ 1116390)。find()
およびfindIndex()
メソッド (Firefox バグ 1078975)。fill()
メソッド (Firefox バグ 1113722)。indexOf()
およびlastIndexOf()
メソッド (Firefox バグ 1107601)。join()
メソッド (Firefox バグ 1115817)。reduce()
およびreduceRight()
メソッド (Firefox バグ 1117350)。reverse()
メソッド (Firefox バグ 1111516)。keys()
、values()
、entries()
メソッド (Firefox バグ 1119217)。
-
ES6 Proxy の
enumerate
トラップを実装しました (Firefox バグ 783829)。 -
ES6 仕様書に基づき、
Function.length
プロパティのconfigurable
属性をtrue
に変更しました (Firefox バグ 911142)。 -
ParallelJS (PJS) の開発を中止しました。将来性の乏しさ、関心の薄さ、コードの複雑さが理由です。
Array.prototype.mapPar
、filterPar
、reducePar
メソッドといった、Nightly チャンネルのみで有効であった実験的な実装は全面的に削除しました。
インターフェイス/API/DOM
-
StereoPannerNode
Web Audio ノードを実装しました (Firefox バグ 1100349)。 -
Promise
ベースのOfflineAudioContext
が使用可能になりました (Firefox バグ 1087944)。 -
Service Worker の実験的な実装 (デフォルトで無効) を進めています。
ServiceWorkerGlobalScope.update()
を実装しました (Firefox バグ 1065366)。 -
Web workers で IndexedDB API を使用できるようになりました (Firefox バグ 701634)。
-
WebGL 2.0 の実験的な実装を進めています!
- バッファーオブジェクトへのアクセス機能を提供する、
WebGL2RenderingContext.getBufferSubData()
メソッドを実装しました (Firefox バグ 1048731)。
- バッファーオブジェクトへのアクセス機能を提供する、
-
KeyboardEvent.key
のキー名の一部を、最新の DOM Level 3 Events 仕様に準拠するよう変更しました。MDN で KeyboardEvent.key の値の一覧表をご覧ください。緑色のセルが新たな値です。また、紫色の値は変更される可能性があります。これらの値を使用する場合は注意してください (キー名の変更に関するメタバグは Firefox バグ 900372 です)。 -
Console
インターフェイスがServiceWorker
およびSharedWorker
で動作するようになりました。これらは以前から使用できましたが、動作しない状態でした (Firefox バグ 1058644)。
MathML
変更なし。
SVG
- SVG2 の
<marker orient="auto-start-reverse">
を実装しました (Firefox バグ 1107584)。
Audio/Video
変更なし。
ネットワーク
- WebSockets で
permessage
圧縮法をサポートしました (Firefox バグ 792831)。サーバーが対応していれば使用できます。
セキュリティ
- SSL 3.0 や RC4 といった弱いプロトコルや暗号方式をサイトで使用していることを警告するため、それらが使用されたことをコンソールに記録するようになりました (Firefox バグ 1092835)。
- CSP 1.1 の
referrer
ディレクティブをサポートしました (Firefox バグ 965727)。
アドオン開発者と Mozilla 開発者向けの変更点
Add-on SDK
変更なし。
XUL
変更なし。
関連情報
過去のバージョン
- Firefox 36 for developers
- Firefox 35 for developers
- Firefox 34 for developers
- Firefox 33 for developers
- Firefox 32 for developers
- Firefox 31 for developers
- Firefox 30 for developers
- Firefox 29 for developers
- Firefox 28 for developers
- Firefox 27 for developers
- Firefox 26 for developers
- Firefox 25 for developers
- Firefox 24 for developers
- Firefox 23 for developers
- Firefox 22 for developers
- Firefox 21 for developers
- Firefox 20 for developers
- Firefox 19 for developers
- Firefox 18 for developers
- Firefox 17 for developers
- Firefox 16 for developers
- Firefox 15 for developers
- Firefox 14 for developers
- Firefox 13 for developers
- Firefox 12 for developers
- Firefox 11 for developers
- Firefox 10 for developers
- Firefox 9 for developers
- Firefox 8 for developers
- Firefox 7 for developers
- Firefox 6 for developers