Firefox 130 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 130 の変更点をまとめています。Firefox 130 は、米国時間 2024 年 9 月 3 日 にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
<details>
要素のname
属性で、<details>
要素のグループ化が可能になりました。グループの中で同時にひとつの要素だけを開くことができます。これにより、JavaScript を使用せずに排他的なアコーディオンを作成できます (Firefox bug 1856460、Firefox bug 1909613)。- シャドウ DOM における動作など、
dir
およびlang
グローバル属性 の継承を改良しました (Firefox bug 1876163)。
CSS
hyphens
CSS プロパティで、チェコ語とスロバキア語を適切にサポートしました。 特に、単語が音節で分けられることがなくなりました (Firefox bug 1908931)。
API
- X25519 デジタル署名アルゴリズムを Web Crypto API でサポートして、
SubtleCrypto
のderiveKey()
、deriveBits()
、generateKey()
、importKey()
、exportKey()
メソッドで使用可能になりました (Firefox bug 1904836)。 - Web Codecs API をデスクトップ版でサポートしました。動画の個々のフレームや音声チャンクに対して、ウェブ開発者が低水準でアクセスできます。Android 版のサポートは Nightly リリースで有効です。新たに
VideoEncoder
、VideoDecoder
、EncodedVideoChunk
、VideoFrame
、VideoColorSpace
インターフェイスをサポートしました (Firefox bug 1908572)。
廃止
WebGLRenderingContext.drawingBufferColorSpace
およびWebGL2RenderingContext.drawingBufferColorSpace
を Firefox 127 で (実装がなく) 早期リリースしていましたが、削除しました (Firefox bug 1909559)。
WebAssembly
一般
- デフォルトでシステムアドオンが完全に無効化されるようになりました (Firefox bug 1904310)。
- Android で、内部プロンプトリスナーが適切なユーザープロンプトを正しく選択するように不具合を修正しました (Firefox bug 1902264)。
WebDriver BiDi
- ナビゲーションの試行が完了しないときに発生する、
browsingContext.navigationFailed
イベントをサポートしました (Firefox bug 1846601)。 network.setCacheBehavior
コマンドで、ネットワークキャッシュの動作をグローバルおよび個々のナビゲーブルの両方で同時に定義可能になりました (Firefox bug 1905307)。network.responseCompleted
およびnetwork.fetchError
イベントが実際のリクエストが停止したときに発生するようになり、network.responseCompleted
イベントの前にbrowsingContext.domContentLoaded
およびbrowsingContext.load
イベントが発生する競合状態が解消しました (Firefox bug 1882803)。- Data URL (たとえば背景画像やフェッチ要求のため) を、すべてのネットワークイベントにわたって完全にサポートしました (Firefox bug 1904343)。
network.continueWithAuth
コマンドを呼び出すごとに、network.authRequired
イベントが複数回送信される不具合を修正しました (Firefox bug 1899711)。
Marionette
- 要素がまた表示されていない場合に限りスクロールして表示するように、
WebDriver:ElementSendKeys
の不具合を修正しました (Firefox bug 1906095)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
webRequest.getSecurityInfo
の引数options
が省略可能になりました (Firefox bug 1909474)。runtime.getURL
(および非推奨のextension.getURL
) が、追加の正規化を行わずに拡張機能のオリジンを常にパスの先頭へ追加するようになりました。以前は絶対 URL が与えられたときに、相対的な URL ではなく絶対 URL を返していました (Firefox bug 1795082)。
実験的なウェブ機能
以下の機能は Firefox 130 で新たに導入しましたが、デフォルトで無効です。これらを実験するには、about:config
ページで適切な設定項目を検索して true
に設定してください。実験的機能 のページで、さらに多くの機能を確認できます。
-
動画フレームのコールバックを要求する:
media.rvfc.enabled
。HTMLVideoElement
インターフェイスのrequestVideoFrameCallback()
メソッドは、新しい動画フレームがコンポジターへ送信されたときに実行するコールバック関数を登録します。これは動画の分析、キャンバスへの描画、外部音声ソースとの同期など、開発者がそれぞれの動画フレームで効率的に処理を行うことを可能にします。このメソッドは、未処理のコールバック要求をキャンセルするためにHTMLVideoElement.cancelVideoFrameCallback()
へ渡すことができるコールバックハンドラーを返します。 どちらのメソッドも、Nightly ビルドではデフォルトで使用可能です (Firefox bug 1800882)。 -
Reporting API を使用した CSP 違反報告:
dom.reporting.enabled
。Content Security Policy (CSP) 違反の報告に Reporting API が使用可能になりました。 これは値が
"csp-violation"
であるtype
プロパティとCSPViolationReportBody
のインスタンスであるbody
プロパティを持つReport
オブジェクト、Content-Security-Policy
HTTP レスポンスヘッダーのreport-to
ディレクティブ、Reporting-Endpoints
HTTP レスポンスヘッダー、Report-To
HTTP レスポンスヘッダーのサポートを含みます。 この機能はデフォルトで無効です (Firefox bug 1391243)。
過去のバージョン
- Firefox 129 for developers
- Firefox 128 for developers
- Firefox 127 for developers
- Firefox 126 for developers
- Firefox 125 for developers
- Firefox 124 for developers
- Firefox 123 for developers
- Firefox 122 for developers
- Firefox 121 for developers
- Firefox 120 for developers
- Firefox 119 for developers
- Firefox 118 for developers
- Firefox 117 for developers
- Firefox 116 for developers
- Firefox 115 for developers
- Firefox 114 for developers
- Firefox 113 for developers
- Firefox 112 for developers
- Firefox 111 for developers
- Firefox 110 for developers
- Firefox 109 for developers
- Firefox 108 for developers
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers