InternalError: too much recursion
JavaScript の例外である "too much recursion" または "Maximum call stack size exceeded" は、関数の呼び出しが多すぎる場合や、関数に基礎ケースがない場合に発生します。
メッセージ
Error: Out of stack space (Edge)
InternalError: too much recursion (Firefox)
RangeError: Maximum call stack size exceeded (Chrome)
エラーの種類
エラーの原因
自分自身を呼び出す関数は再帰関数と呼ばれます。ある条件を満たすと、関数は自分自身を呼び出すのをやめます。これは基礎ケースと呼ばれます。
いくつかの点で、再帰はループに似ています。両方とも、同じコードを複数回実行し、 (無限ループまたは無限再帰を避けるために) 条件を必要とします。関数の再帰呼び出しが深すぎる場合、または関数が基礎ケースを欠いている場合、 JavaScript はこのエラーを発生します。
例
終了条件に従って、この再帰関数は 10 回実行されます。
function loop(x) {
if (x >= 10) {
// "x >= 10" は終了条件
return;
}
// 何かを実行
loop(x + 1); // 再帰呼び出し
}
loop(0);
この条件に、非常に大きい値を設定すると動作しません。
function loop(x) {
if (x >= 1000000000000) return;
// 何かを実行
loop(x + 1);
}
loop(0);
// InternalError: too much recursion
この再帰関数は基礎ケースを欠いています。脱出条件がないため、この関数は自分自身を無限に呼び出し続けます。
function loop(x) {
// The base case is missing
loop(x + 1); // 再帰呼び出し
}
loop(0);
// InternalError: too much recursion
Class error: too much recursion
class Person {
constructor() {}
set name(name) {
this.name = name; // 再帰呼び出し
}
}
const tony = new Person();
tony.name = "Tonisha"; // InternalError: too much recursion
値がプロパティ name に代入されるとき (this.name = name;) JavaScript はプロパティを設定する必要があります。これが発生すると、セッター関数が呼び出されます。
set name(name){
this.name = name; // 再帰呼び出し
}
メモ: この例では、セッターが呼び出されたとき、同じことを再度行うように指示されます。*つまり、処理しているのと同じプロパティに設定します。*これにより、関数は何度も何度も自分自身を呼び出し、無限に再帰が行われます。
この問題は同じ変数がゲッターに使用される場合にも発生します。
get name(){
return this.name; // 再帰呼び出し
}
この問題を防ぐには、セッター関数の内部で代入しようとしているプロパティが、もともとセッターを起動したものと異なっていることを確認してください。同じことがゲッターにも言えます。
class Person {
constructor() {}
set name(name) {
this._name = name;
}
get name() {
return this._name;
}
}
const tony = new Person();
tony.name = "Tonisha";
console.log(tony);