アニメーション可能な CSS プロパティ

CSS アニメーションおよびトランジションアニメーション可能なプロパティの概念に頼っており、特に指定しない限り、すべての CSS プロパティはアニメーション可能です。各プロパティのアニメーションの種類は、このプロパティに対する値の結合方法(補間、追加、累積)を決定します。トランジションは補間のみを使用しますが、アニメーションは 3 つの組み合わせ方法をすべてを使用することができます。

メモ: 各 CSS プロパティのアニメーションの種類は、その「公式定義」表に掲載されています(例: color)。

メモ: 各 CSS データ型の補間方法は、その「補間」節に記述されています(例: <length>)。

アニメーションの種類

Web Animations 仕様で定義されているアニメーションの種類は主に 4 つあります。

アニメーション不可

このプロパティはアニメーション可能ではありません。アニメーションのキーフレームに掲載されていても処理されず、ビュー遷移のアニメーションにも影響されません。

メモ: アニメーション可能でないプロパティのみを対象とするアニメーション効果は、アニメーション効果の通常の動作(例えば、 animationstart イベントを発行する)を示します。

離散

プロパティの値は加算されず、補間は 50% で開始値から終了値に入れ替わります。具体的には、 p で進行値を表すと次のようになります。

  • p < 0.5 であれば V_result = V_start
  • p ≥ 0.5 であれば V_result = V_end
計算値による

計算値の対応する各成分は、その値の型に対して示された手順で結合されます。成分の数または対応する成分の型が一致しない場合、またはいずれかの成分値が離散アニメーションを使用し、対応する 2 つの値が一致しない場合、プロパティ値は離散として結合されます。

繰り返し可能なリスト

計算値による場合と同じですが、2つのリストの項目数が異なる場合は、最初の項目の最小公倍数まで繰り返されます。その後、各項目は計算値によって結合されます。値の組が結合できない場合や、いずれかの成分値が離散アニメーションを使用している場合は、プロパティ値は離散として結合されます。

プロパティによっては、これら 4 つの種類に当てはまらない固有の補間動作を持つものもあります。この場合、プロパティの「補間」節を参照してください(例: visibility)。

カスタムプロパティのアニメーション

registerProperty() メソッドを使用して登録されたカスタムプロパティの場合、アニメーションの種類は計算値によるもので、計算値の型はプロパティの構文定義によって決定されます。

未登録のカスタムプロパティでは、アニメーションの種類は離散です。

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