コメント

HTML のコメントは、マークアップに説明メモを追加したり、文書内の特定の箇所をブラウザーに解釈させないようにしたりするために使用します。

コメントは文字列 <!-- で始まり、文字列 --> で終わります。通常、その間にはテキストが含まれます。このテキストは文字列 > または -> で始めることはできません。また、文字列 --> または --!> を含むことも、文字列 <!- で終わることもできません。ただし、<! は許可されています。

ブラウザーはコードをレンダリングする際にコメントを無視します。言い換えれば、コメントはページ上には表示されず、コード上にのみ表示されます。HTML コメントは、コードやロジックについて役立つメモを書く方法です。

上記のことは、XML コメントにも当てはまります。さらに XML、例えば SVGMathML マークアップなどでは、コメントに文字列 -- を格納することはできません。

コメントは単一の行で使用することも、複数行にわたって使用することもできます。コメントは以下の場所で使用することができます。

メモ: <script> 要素は HTML コメントを持たず、JavaScript コメントを使用すべきですが、JavaScript に対応していない古いブラウザーではコンテンツがテキストとして表示されないように、スクリプトコンテンツ全体を HTML コメントで囲むという慣習が残っていました。これは現在では JavaScript 自体の古い機能であり、これに頼るべきではありません。

構文

html
<!-- コメント -->

html
<!-- 1 行コメント -->

<!--
複数行に
展開された
コメント
-->

<!-- 下記のコメントは、内部の
   HTML を無効にしている -->
<!--
<p>
   このコンテンツは表示されません。
</p>
-->

メモ

HTML コメントはコンテンツとしてのみ許可されています。タグ内、例えば HTML 属性の前に使用することはできません。

<!-- --> コメント構文を使用するほとんどのプログラミング言語と同様に、コメントはネスト(入れ子)にすることができません。言い換えれば、<!-- の後に出現した最初の --> が、コメントが閉じられたことを意味します。

コメントは < で始まり > で終わりますが、コメントは HTML 要素ではありません。

仕様書

Specification
HTML Standard
# comments

関連情報